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症状別の漢方

​さまざまな疾患に有効な漢方薬がございます。

関節及び神経疾患

関節及び神経疾患

リウマチ(関節リウマチ)、五十肩(関節周囲炎)、神経痛、偏頭痛、慢性頭痛、神経症、自立神経失調症、など

●リウマチ(関節リウマチ)

・甘草附子湯

急性関節リウマチで痛みが激しく、患部が赤く腫れている熱感があり、少しでも触れると痛みを感じる場合に用います。

・越婢加朮湯

体力は普通以上で、のどが渇いて小便の出が少ない人に用います。

・薏苡仁草

急性期が過ぎて痛みが取れ、諸関節が腫れて軽快しない人に用います。麻杏薏甘湯証より、やや重い人に用います。

・麻杏薏甘湯

急性期が過ぎて痛みが取れ、諸関節が腫れて小便の出の少ない人に用います。

・桂枝加朮附湯

体力がなく、血色もすぐれず手足の冷える人に用います。

●五十肩(関節周囲炎)

・葛根湯

五十肩の初期で、頸すじから肩にかけて凝る人に用います。ただし、体力がなく胃腸の弱い人には向きませんん。

・二朮湯

五十肩に色々な処方を用いて効果のない場合に、本方で著効を奏すことがあります。

●神経痛

・葛根湯

三叉神経痛、肋間神経痛、上腕神経痛の如何を問わず発病の初期に用います。筋肉の緊張がよく、特に顎すじから肩にかけて凝る人に用います。

・疎経活血湯

​夜間にひどく痛む坐骨神経痛に用います。胃腸が弱く下痢をしたりする人には向きません。

●偏頭痛・慢性頭痛

・五苓散

口渇と尿量減少を目標に用います。二日酔い、車酔い、暑気あたりなどで頭痛を伴う人にもよく効きます。

・呉茱萸湯

手足の冷え、吐き気、頭痛と三拍子揃った場合は、しばしば功を奏します。

・釣藤散

​脳動脈硬化の徴候があり、朝起きると肩こりや頭痛を訴える人に用います。

●神経症・自立神経失調症

・柴胡加竜骨牡蛎湯

体力があり、みぞおちから両脇にかけて膨満感や圧痛があり、便秘気味のイライラ、不眠、心悸亢進などに用います。

・加味逍遙散

生理不順のある女性や更年期の女性で神経症状の強い人に用いて大変効果があります。

・半夏厚朴湯

​脳動脈硬化の徴候があり、朝起きると肩こりや頭痛を訴える人に用います。

呼吸器疾患

呼吸器疾患

気管支喘息(気管支炎も含む)

●気管支喘息(気管支炎も含む)

・麻杏甘石湯

胃腸が丈夫な人で、発作の時、顔を真赤にして咳き込み、汗ばむ人に用います。

・小青竜湯

​発作のはじめの時、くしゃみをしたり鼻水を流したり泡つぶのような痰が出るような人に用います。

・柴朴湯

小柴胡湯と半夏厚朴湯という二種の漢方薬を合わせたもので、風邪にかかりやすく、体の弱い人で喘息発作をおこす人の体質改善薬として有名です。

・麦門冬湯

のどがいがらっぽく、痰が切れにくく、夜床に入って温まると激しく咳き込む人に用います。妊娠中に咳が出て止まらない時に、この処方がよく効きます。

・神秘湯

やや慢性的に経過し、呼吸困難を訴え、神経症を伴った人の喘息に用います。

・苓甘姜味辛夏仁湯

手足が冷えやすく、貧血の傾向があり、疲れやすい人の喘息に用います。肺気腫を伴っている老人によく効きます。

泌尿器疾患

泌尿器疾患

膀胱炎、尿道炎、排尿異常

●膀胱炎・尿道炎

・竜胆瀉肝湯

体力のある人で、局所にかゆみや熱感を感じ、すっきり尿が出ないような人に用います。

・猪苓湯

体力が普通で、口渇やイライラがあったり、血尿が出たり尿がすっきり出なかったりする人に用います。症状がとれても飲み続けると再発を防ぎ、完治へ向かいます。

・清心蓮子飲

無力体質の婦人で、血色が悪く神経質の傾向で、尿の混濁・残尿感があり、食欲がなく倦怠感を訴えるような人に用います。

●排尿異常

・八味地黄丸

足腰が冷え、全身倦怠感があり夜何回も小水に起き、口渇を伴うような人に用います。ただし、胃腸の弱い人には向いていません。

・大黄牡丹皮湯

体力のある人で、右下腹部に抵抗と圧痛があり、便秘して尿の出が悪い人に用います。

・騰竜湯

体力のある人で、下腹部における諸消炎、化膿症、腫脹、疼痛を訴える人に用います。

消化器疾患

消化器疾患

急性胃炎、慢性胃炎、胃下垂、胃アトニー

●急性胃腸炎・慢性胃炎

・半夏瀉心湯

みぞおちにつかえがあり、腹がゴロゴロなり、下痢気味でときおり悪心嘔吐のある人に用います。

・平胃散

下痢気味で腹がはった感じがし、食後お腹の鳴る人に用います。

・安中散

​あたたかい物や甘いものを好み、ストレスやその他の原因で胃の痛む人に用います。

●胃下垂・胃アトニー

・六君子湯

血色が悪く、気力が衰え、食後に眠気を催し、体がだるく、頭痛、目眩のする人に用います。

・半夏白朮天麻湯

六君子湯の証に似ていて、頭痛や目眩、足冷えのある人に用います。

・半夏厚朴湯

出産回数が多かったり、人工流産した場合、腹壁がゆるみ、胃下垂になりやすくなります。このような場合やまた神経症状を伴うような場合に効果があります。

皮膚病

湿疹、皮膚炎、蕁麻疹、ニキビ

●湿疹・皮膚炎

皮膚病

・消風散

体力のある人で、分泌物が多く汚いかさぶたを形成し、かゆみの激しい人に用います。一般的に夏に増悪する傾向があります。

・当帰飲子

体力のない人で、皮膚がガサガサに乾燥して分泌物が少なく、かゆみの激しい人に用います。一般に冬に増悪する傾向があります。

・温清飲

皮膚の色に艶がなく黄褐色を呈した人で、発疹は乾燥して赤味を帯び、かゆみのひどい人に用います。

●蕁麻疹

・十味敗毒湯

発疹は小さく赤味を帯び、分泌物は少なく、かゆみの激しい人に用います。

・茵蔯蒿湯

​みぞおちから両脇にかけて胸苦しい感じがあり、食欲がなく、便秘気味で皮膚のかゆい人に用います。

●ニキビ

・清上防風湯

顔はのぼせが強く、顔面や頭部に赤く充血したニキビができる人に用います。一般に元気がある若い男女に用います。

・桂枝茯苓丸

生理不順があり、顔がのぼせて逆に手足が冷え、唇が赤黒く、ニキビも赤黒い人に用います。

・荊芥連翹湯

皮膚の色がどす黒く、暗褐色を呈する腺病体質の鼻炎や蓄膿症を伴うニキビに効果があります。

眼・鼻・口・耳の病気

蓄膿症、アレルギー性鼻炎、めまい

●蓄膿症

眼・鼻・口・耳の病気

・葛根湯加辛川夷

慢性に移行した場合によく用います。鼻がつまって頭が重く、肩や頸筋が凝る人に用います。

・荊芥連翹湯

体力は普通で、皮膚の色が暗褐色でドス黒く、冷え症でないということを条件で用います。

・辛夷清肺湯

こい鼻汁の出る熱性の蓄膿症に用います。

●アレルギー性鼻炎

・小青竜湯

体力は普通で、うすい鼻水やくしゃみの多い人に用います。

・麻黄細辛附子湯

背中から腰にかけて寒気がして、手足も冷え、小便が近くなるといった人に用います。特に老人や体力の衰えた人に用います。

●めまい

・苓桂朮甘湯

広く胃アトニータイプの人のめまいや立ちくらみに用い、特に頭に帽子をかぶっているような感じがし、動悸や胃のあたりに振水音のする人にに用います。

・半夏白朮天麻湯

胃アトニーの程度が強く、胃に振水音があり、疲れやすい人に用います。

そのほかにも500種以上の生薬、エキス剤、錠剤等を取り揃えれおりますので、なんなりとお申しつけ下さい。

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